なんと気づけば半年振りの更新となります。更新をお待ちの方が何人いるか分かりませんがアクセス数を見ると毎日100人近い方が訪れているようで、更新が滞ってしまい申し訳ない限りです。
前回の更新は昨年末でした。年末年始の休暇に入り少し更新スピードも上げられるかな?と思っていたのですが、年明けから家内が1ヶ月ほど入院してしまいさらに個人の確定申告、会社の期末、期首と繁忙期となり、GWを経て会社の決算も終わってようやく一息つけそうなので今回の更新という訳です。
ビリヤードはマイナースポーツです。なかなかビリヤード場の経営だけで生活するのは難しいのが現状であれこれ仕事を複数している関係上ここの更新の優先度がどうしても下になってしまいがちです。ただ、「ビリヤードをやってみたい!」と言う方との架け橋としてこのブログは決して軽視している訳ではなくむしろ内容を精査し自分なりに納得した記事を書くことに時間がかかるため「ちょっと空き時間に…」という訳にはいかない事情も更新頻度の低さに影響しているものと思われます。
毎回、言い訳からで申し訳ないですが気長にお付き合い頂ければ幸いです。なお、以前にもお知らせ致しましたが、ここでは触れていない私の日常などはメインサイトのブログで毎日更新していますので、また更新されてないけどどうしたのかな?なんて時には覗いてみてください。
http://www.taishiweb.com/
さて、ではそろそろ本題に…
今回はいよいよ狙い方について解説して行こうと思います。前回までで狙った場所に手玉を運ぶ技術の解説と練習方法はご紹介しました。でも、実際のプレーでは真っ直ぐな配置やちょうど1/2の配置、さらにはレールタッチと言った今まで解説した以外の配置の方が圧倒的に多いわけです。そこでどこを狙ってショットすれば先球をポケット出来るか?ということが次の問題になります。
まず、次の図を見てください。


3番と1番が接触して置いてあります。完全に2つのボールが接触している状態をタッチと呼びますが、まさにこの配置はタッチしている状態です。3番と1番は同じ大きさの真球です。タッチしている場所は当然ですが1箇所ですね?もしこの状態で3番に力が加わるとどうなるでしょう?接している点は1箇所そしてその点は1番と3番の中央と同一線上に存在します。(右図)すなわち3番に力が加わると1番は線の方向に移動するということになる訳です。
本当?では実験してみましょう。下図のように3番と1番をタッチで置いてください。重要なのはタッチしている点がポケットの方向にしっかりと向かっていることです。


手玉を置く位置は図のとおりでなくても右図の青の範囲であれば(若干アバウトですが…)結構です。3番に向けて手玉を撞いてみてください。どうですか?1番は必ずポケットされると思います。手玉の位置を変えても青色の範囲内に手玉があり3番に向かって撞けばやっぱり1番はポケットされるはずです。
でも実際のプレーでこのような配置になることは前述の真っ直ぐの状態や1/2の状態よりも確率が低いと思います。ほとんどのプレーでは手玉を的玉にヒットさせてその的玉をポケットします。ここで考えてみてください。前述の3番ボールをもしも手玉に置き換えたらどうでしょう?すなわち3番がない状態で架空の3番を想像してそのボールと手玉が重なるように撞いたら…1番はポケットされるはずですね。
このような狙い場所を仮想するボールのことをイマジナリーボールと呼びます。下図は上からの視点とプレーヤーからの視点でそれぞれイマジナリーボールを描いてみました。


今回はガラス玉で表現してみましたが、イマジナリーボールの丁度真ん中に赤い点を入れてみました。これはイマジナリーボールの重心(中心点)となる場所です。この点に向けて手玉の中心を撞けば見事に1番ボールはポケットされるはずです。この点のことを特にイマジナリーポイントと呼びます。
狙う場所や考え方は分かった。でも、そんなに正確に見えないものを想像して撞くなんて出来ないよ。という声が聞こえて来そうですね。そうです。ビリヤードは繊細なスポーツです。例えば以前ご覧に入れたセンターショット(参考:http://billiards.iza.ne.jp/blog/entry/271054/)などでは私の計算では手玉と接触点が1mmずれただけでポケットに対してボール約1個分ずれます。ポケットの許容を2個と考えてもギリギリ入るかどうかという感じです。1mm以下の精度で見えないボールを想像し、なおかつその中心点を狙う…非常に難しいことのように思えます。
ところが人間の感覚と言うものは時に非常にアバウトですが、時に非常に正確に作用します。ちょっとまた実験をしてみましょう。



上の図は同じ視点で3番を左右に約1mmづつ動かした3枚の絵になっています。どうでしょう?この3枚を見比べてどれがポケットされそうですか?一目瞭然ですね。真ん中です。
このように狙いたいポケットの真後ろに立って見ればぐっと想像しやすくなります。慣れて来て比較的やさしい配置であればいちいちポケットの方向を確認しなくてもどこを狙えば良いか分かるようになります。
すなわち構える前にきちんと先玉とポケットの延長線の後ろに立ち狙い点を確認したらそこから目を切らさずに構える位置まで移動してフォームを作りショットするという手順になります。まずはどんな配置でも構いません。自分で入りそうだと思う所に手玉と先玉を置いて同じ配置を繰り返しポケットする練習をしてみてください。
そして、感覚の大事さを理解してください。「このポケットしたことがある。」という感覚と経験が非常に大事になります。
次回は今回の内容を補足する形でイマジナリーポイントだけでは狙い場所を決定することが出来ないことについて解説してみたいと思っています。





























by 福田太志(たいし)
基本練習 5